本日も胡桃丸のお部屋へようこそいらっしゃいました。
最近思うのですが、デスク下にあるタップ周辺の充電ケーブルがうるさくて仕方ないのです。
スマホとiPad、MacBook、AppleWatch、メインはこれら4種類ですが、ケーブルがうっとうしくて仕方ない!
気をつけているはずなのに、何となくこんがらがり始めて、放置しているとどんどん絡まってしまう。
仕方ないので、その都度ケーブルをほどきにかかるのだが、この作業は時間が無駄であるし、何だか虚しくなるんだよなぁ。
Wi-FiやBluetoothのように簡単に繋がって、ケーブルなしで充電できないだろうか、と激しく思う今日この頃。
皆さんのデスク周りはいかがですか?
本題に入る前にひと昔?いや、ふた昔前のオフィス事情を知っていただきたい。
LANケーブル阿鼻叫喚地獄!
会社勤めをしている人、していた人であれば、一度は経験があるのではないか。
ひと昔前の職場ではLANケーブルでPCを接続するのが当たり前。
異動時期に合わせたオフィスのレイアウト変更のときは最悪であった。その都度ケーブルの配置を見直さなければならないのである。そこに電話線までが絡みつく。
レイアウト変更の作業ほどキライだったものはない。とんでもない時間の無駄である。
電話配線を変更するため(コードを延長したり、新しい配線を加えたり)に電話業者がビル内を順次巡回する。順番によっては深夜の時間帯だ。
セキュリテイの問題から職員が立ち会わなければならず、これもイヤだった。当時わたしは総務課に在籍していたため、諦めの境地で電話業者がやってくるのを待った。そしてホコリだらけのLANケーブルの配線を見直すべく、徒労感と共にオフィス内をうろうろしていた。
当時はケーブルを踏んで断線を防ぐために、モールで床にケーブルを固定していた。それが当たり前の光景であった。
モールをベリベリ剥がし、新しく配線したケーブルの長さに合わせてモールを切断し、または新品を床に貼り付けてゆく。床には粘着テープの跡が残っているので、それをマジックリンのようなもので拭き取りながらの作業だ。
異動時期のレイアウト変更もたまらなかったが、普段もたまに、ネットワークに繋がらないなどの問題が起きる。
PCに繋がれたLANケーブルは、普段ネットワークに問題なく繋がっていさえすればいい!という代物なので、トラブルなければノータッチ。トラブルあった時には、ありとあらゆるホコリの集積場を確認しなければいけないため阿鼻叫喚の世界だった。
とにかく汚すぎるのだ!トラブルが起こるとその都度デスクを動かし、普段見えないように固く閉ざしていたホコリだまりのご開帳である。
そんな作業に従事するのは苦痛だった。
半端ない量のホコリに覆われた大量のケーブルとHub。よくもまぁこんな状態で問題なく動いていたものだと思ってしまう。一応電子機器だからね。
どこから飛んできたのか、輪ゴムやクリップ、付箋や指サック、蛍光ペンやボールペンまでもが一緒くたにホコリまみれになっている。
いったいどのケーブルがどのPCに繋がっているかも一目ではわからない。PCとケーブルとHubを手探りで確認していく。
その作業だけで手は真っ黒、スーツのズボンはホコリだらけ、午前中にそんな作業をした日には1日が台無しである。
大手企業では専属のSEがいたり、専門のスタッフがいたのかも知れないが、わたしの職場は何となくネットワークの知識がある職員が対応するのが常であった。
知識がある、と言っても研修を受けているわけではない。何となくやらざるを得ない状況の中で、日々鍛えられたと言えばいいのだろうか。
今では事務所内で、PCに不慣れなどということは許されない雰囲気があるが、その当時は当たり前のように「わかんない!」と言われ、若手がオフィス内を奔走していた。
ネットワークの問題だけではなかった。
プリンタに繋がらない、ネットワークに入れないなどの他にも、エクセル関数が壊れた、ワードの差し込み印刷がわからないなど、どこかで職員の悲鳴が上がるとわたしを含め、何となくの知識を持った者が対応にあたる。
忙しい部署にも関わらずその都度仕事の手が止まる。あっちこちからHelp!の声がかかる。当時はそんな時代であった。
そのおかげで、ネットワークトラブルの対処法などには強くなったが、今の時代では考えられないことだと思う。
充電器もワイヤレスにならないか
そんな時代を経て、最近DX化の波が押し寄せ、職場環境も自宅のデスク周りも環境が激変した。
ひと昔前に比べて、ケーブルが減ってかなりスッキリした。というか、電話線以外のケーブルは、充電器のケーブルだけだ。
もはやテレビのCSも無線である。ルーターからチューナーに電波が飛んでいる。
職場ではLANケーブルと無線が一部併用されているが、ケーブルなしでも繋がる環境は素晴らしい。
ぐにゃぐにゃケーブル時代を汗水流して頑張ってきたわたしは、いま激しく思う。
充電器もワイヤレスにならないか!はげしく思ってしまうのである!
デスク下の充電ケーブルが無くなれば、ケーブル問題はついに、すべて解消されるのである。
充電器のワイヤレス化は、物理的に無理なのだろうか。それとも、わたしが知らないだけで、すでにそういった機器が発売されているのだろうか。
そうか!こういうときこそググればいいのか!
ググってみたが・・・、ない!
「ワイヤレス充電器」でヒットしたので、おお!やるな、お主!!と思ったが、何のことはない。接触式の充電器のことであった(iphoneなんかにあるQi規格ってやつね。置くだけ充電ね。)。
だ、か、らぁ〜〜〜、充電器から出てるコードがイヤだって言ってんの!!わかってくんないかなぁ〜〜〜〜。
わたしのデスク周りにもワイヤレス機器が当たり前のように鎮座している。
マウス、イヤホン、スピーカーにプリンタ。スマホとPCもネットワークを共有しているし、時計もその類だ。
昔はなんでも有線でつなぎ、ルーターからPCからケーブルがタコかイカの足のようにぐにゃぐにゃ伸びており、くちゃくちゃであった。
オフィスのような広い場所にながーくケーブルをはわせる場合はいいのだが、自分のデスク周りほどの空間でケーブルを捌くのは面倒だった。
うまくはわせようと思っても、コンパクトに束ねてしまおうと思っても、ああいうケーブルってハリコシがあって、なかなか言うことを聞いてくれないのね。
言うこと聞かせようとして力まかせにグニグニやると断線のおそれがあるので、納得はいかないがケーブルさんと相談の上、折衷案に落ち着くしかなかった。
当時は、ケーブル束ねる可愛らしいタイやケーブルを巻き取るような代物が売れていたよね。
と、ひとりでぶつぶつ言いながらスマホ画面をスワイプしていたら、
!・・・!!!!あるではないか!!!!!
「ワイヤレス給電」まさにこれだよ、コレ!そう!これこれ!こういうのをさがしてたの!!
やはり人類の発想と技術は、これからもどんどん先へゆく。目が離せないのである。
おじさんは誇らしげに微妙な笑みを浮かべながら、一人激しく頷いてしまうのである。
で、そのワイヤレス給電とは?
出てくる、出てくる、いろんなページがわんさかと。
参考にどこかのページのリンクを貼ろうと思ったが、どのページを紹介したらいいものか迷うので、ご自身で確認していただきたい。「ワイヤレス充電」でもヒットするが、「ワイヤレス電力伝送」でググればたくさん出てくるからね。
たとえばスマホの場合。電力供給装置の電波が届く場所であれば、家にいても、外出先でも、どこにいても、スマホに電力が供給されるという。今のようにバッテリーの残量を気にする必要がなくなるのだ。
スマホやPCだけではなく冷蔵庫などの家電製品、ドローンや電気自動車にも電力の供給が可能になるというのである。
電気スタンドの必要なく、どこまでも走れる電気自動車である。すでに実験は行われていて、豊橋技術科学大学では、市販の電気自動車から走行用バッテリーを取り外し、電化道路からの給電だけで走行することに成功している。
電化道路とは、アスファルトの下に金属製の板をレールのように敷き、そこから車への給電を行うことができる仕組みだ。
特殊な構造なので、今あるインフラをどの程度活用できるのか、コストはどのくらいかかるのかが問題であるが、実用化されれば便利なことこの上ない。
医療分野では、体内に埋め込まれた機器(ペースメーカーとか)にも電力を供給することができるようになるという。
電池交換の必要がなくなるとは素晴らしいではないか。ペースメーカーの電池交換は6〜7年程度に一回と聞いたことがあったが、その都度処置する必要がないのは患者さんの負担軽減として実に喜ばしいことである。
もっと壮大な計画もある。宇宙で太陽光発電を行い、その電力を無線で地球上に届けるという、にわかには信じがたいことまで考えられているという。
規模が違う!わたしのデスク周りなど、もうどうでもいい話ではないか。なんと壮大なことを考えているのか!
久しぶりにこういう分野の話でコーフンしてしまった。
やはり無線で給電できるシステムの実用化は人類の悲願ではないのか。国も余計なところに予算を割かずに、こういう前向きな分野にもっと目を向けてほしい。
もし宇宙での太陽光発電と地球への送電が可能になれば、現在、日本各地で景観上の問題となっている太陽光パネルの設置は不要になる。
太陽光パネルを設置するために山を切り開き、斜面を露出させるため、土砂災害の危険があるということで地元住民と設置業者、地主の間で係争が起こったりしている。
現在わたしが住んでいる地域でも、太陽光パネルの設置に反対する住民グループが立て看板を設置して、反対運動をしていた。しかし、ついに太陽光パネルは設置され、一部、景観が様変わりしてしまった場所がある。
横の道路を車で走るときに、時間帯と進行方向によってはパネルからの反射光が眩しくて危険を感じることがある。
環境や災害の問題はもちろんだが、警察も巻き込んだ議論が必要ではないのかと思ってしまう。
また、住宅街の空き地に太陽光パネルを設置したことでパネルの反射光が家に当たり、眩しくてカーテンを開けていられないとか、その逆に、縁側が日陰になってしまったなどの話も聞いたことがある。
自治体ごとに条例を定めて対応をしているようだが、そういった係争が皆無になることはないようだ。
そういった問題を解決できるワイヤレス給電を、とにかく早く実用化してほしいものである。
話は変わるが、実は、このワイヤレス給電の考えは古くからあり、1800年台にまでさかのぼる。
これを書いているうちに、ある発明家の実験のことが記憶の奥底からよみがえってきた。
その発明家とはニコラ・テスラ。テスラは、テスラコイルと命名した伝送装置を使って無線で送電を行う実験に取り組んでいたが、成功(実用化)には至らなかった。
イーロン・マスクがCEOを務めるテスラ社(前テスラモーターズ)はこのニコラ・テスラの名前に由来することは知られていることである。
充電のワイヤレス化はいつ頃実現するのか
いつ頃、充電のワイヤレス化が実用化・普及するのか明確なところはわからない。
2030年ごろに電気自動車への給電システムが整備されるとか、2040年ごろに太陽光発電所からの大規模電力の送電がワイヤレスで可能になるとか、医療用機器のワイヤレス充電が一般的になるなどの説も見受けられるが定かではない。
ただ以下に関連記事として貼らせていただいた総務省のページをご覧いただいても、ワイヤレス充電に向けた動きが進んでいることは明らかである。
総務省のページでは「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」として電波法などの関係規定を整備することが公表されている。
庶民の希望
最初はデスク周りの充電ケーブルを何とかしたい、というところから始まったが、ワイヤレス給電システムの実現は、そんな小さな範疇にはとどまらない壮大な計画であるということがわかった。
子供のころドラえもんを読んで、こんな未来は楽しいだろうな思った。
空飛ぶ車が空を飛び(なんか変?)、腕時計で通話が可能だったり、ロボットが飲み物を運んでくれたり、掃除してくれたり、そんな世界がいつくるのかな?、21世紀ってすごいな、と思いつつ楽しい時間を過ごした。
そして現在では、それら未来のものが、かなり実現された。
スマートウォッチやイヤホンで会話ができ、車も自動運転。飲食店ではロボットが配膳してくれたり、家庭ではお掃除ロボットが普及している。
スマホがあれば家のエアコンや照明を外出先からでも操作でき、カメラで家にいる子供やペットの様子も確認できる。玄関の鍵もキーレスになり、指紋や虹彩認証などの技術が普及している。
空飛ぶ車の実証実験も行われているから、そう遠くない未来に実用化されるのだろう。
昭和から平成、令和と技術革新の推移を見るかぎり、さらに早い速度で新しい技術が実用化され、普及していくのだろうと想像は膨らむ。
こんなことを言うと馬鹿にされてしまうかもしれないが、昔は肩掛け式の衛星電話でもしもし、とやっていたのが、今では世界中どこに行ってもスマホだものなぁ。
いま目の前にある当たり前のものも、10年前はどうだったかを考えるとスマートに様変わりしていることに気づくと思う。
そもそも、現代では10年、5年などというスパンで考えること自体が滑稽なのかもしれない。
1年あるいは2年のスパンで捉えるのが普通だろうか。いや、半年なんて考え方もあるかもしれないなぁ。
自分自身も積極的にアップデートしていかないと時代に追いつけない、そんな気がしている。
いまの子供達が大人になる頃は、どんな世界になっているのだろうか?
そんなことを想像しながら、こうして窓から差し込む光を感じている時間は幸せである。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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