いらっしゃいませ!胡桃丸のお部屋へようこそ!
みなさんは上越高田にどんなイメージをお持ちですか?
真っ先に浮かぶイメージは、高田城址公園の桜でしょうか?春は満開の桜並木がずーっと続いて、高田城三重櫓と相まって素晴らしい景色です。春の観桜会は地元の方だけでなく、遠方からいらっしゃるたくさんの人で賑わいます。
わたしも桜を見るのは大好きで、もちろん観桜会のイメージも大きいのですが、わたしが高田に抱くイメージは率直に言って、
「暑い!」そして「雪多い!」ですね(⌒-⌒; )
今回は7月の暑い日に上越高田をぶらさんぽしたので、みなさんにに少しだけその様子をご紹介します。
上越高田ってどこ?
上越高田は新潟県の南西に位置する上越地方にあります。
春の桜や夏の蓮の花で有名な高田城址公園もこの地域にあります。
上越高田は暑い!
わたしが高田を訪れたのは2022年7月29日で、最高気温33.1度、平均湿度83%でした(気象庁データ)。
日本列島を見渡せば他にもっと暑い地点があると思いますが、
上越高田の夏も相当暑いです😓
日差しのある場所を歩こうものなら、ドッと汗が吹き出してきます(-。-;
帽子をかぶっていても頭がボーッとしてきます。まるで茹ダコ気分です・・・。
過去の話になりますが、2019年8月14日の午後0時54分には40.3度を記録し、その日全国で最も高い気温となりました。
以前、高田本町にある酒屋の奥様と話す機会がありましたが、冬の豪雪も印象的であるが、最近は「とにかく暑い!」という印象が強いのだそうです。
高田駅
まずは高田駅に行ってみました。
高田駅にはえちごトキめき鉄道と妙高はねうまラインが乗り入れています。なつかしい感じの改札で、自動改札ではありません。
写真にはありませんが、改札の右側奥手には待合室があり、思っていたよりたくさんの方々がいらっしゃって、椅子はほぼ満席でした。
駅前ロータリーには数台タクシーが停まっていて、周辺はホテル、マンション、学習塾、交番などがあり、静かな雰囲気です。
雁木通り
高田駅のある仲町から町の中心地である本町周辺にかけて雁木通りがあります。
みなさんは雁木ってどういうものかご存知ですか?
雁木は、道路沿いの家々が軒や庇(ひさし)を伸ばし、主に冬の積雪時の通路を確保するために設けられたもので、東北や日本海側の雪の多い各地に見られるものです。諸説あるようですが、上越地域が発祥とも言われています。
最盛期には延長約18kmあったそうですが、現在の延長は約16kmとなっています。
残存している雁木通りとしては、長さ日本一です。
写真を見ていただくと、軒が道路側に張り出していて、冬の積雪時に通路を確保する役割を果たしていることをおわかりいただけると思います。
わたしの印象としては、冬の積雪時だけでなく夏の暑い日差しを避けることができたり雨をしのげたりするので、雁木って大変ありがたいものだなと感じます。
わたしが訪れた日は大変蒸し暑く、日差しも強かったので、雁木下の日陰を歩かせていただくと時折スーッと通る風がとても気持ち良く、しばらく立ち止まって心地よい風を感じていました。
雁木の下は歩道として誰でも通行できますが、土地は私有地となっており、雁木自体も個人で設置したものです。
それを知ってからというもの、人の家の前を通るときは「ちょっと通らせていただきます」と何だか申し訳ないような気持ちになりました。
高田の町は町家が多く、間口が狭くて奥行きが長い敷地が多いのが特徴です。道路に面した土地の一部を公に提供していただくことで雁木通りが成り立っています。まさに共助の精神が根本にあると言えますよね。
江戸時代には名主たちが高田藩に「家屋を奥に引っ込めて作ること」を許可しないように申し入れた(雁木を途切れさせないため)記録も残っており、その当時から共助の精神が大切にされてきたことが想像できます。
現代では固定資産税は免除されているとのことですが、私有地の一部を公の通路として提供したり、雁木の設置・維持費用を個人が負担するというのは本当に頭が下がる思いです。
わたしはその後も、「ちょっと失礼します」という思いで通行させていただきました。
雁木にまつわるお話は上越市のホームページが参考になります。
(参考)高田は雪が多い!
今回訪れたのは夏ですが、上越高田といえば豪雪地帯として知られています。
近年では、2021年1月に最深積雪244㎝を記録しました。最深積雪を記録する前日、前々日と雪が降り続き2日間で158㎝の降雪があったため、幹線道路で立ち往生が相次いだり、通行不能となる市道も多かったようです。交通の問題だけでなく、ごみ収集の休止や小中学校の臨時休校など地域の生活や物流などに大きな影響が出ました。
近年では特に2021年1月の降雪が多かったのですが、1986年2月には最深積雪324㎝を記録しています。国土交通省が高田特別地域気象観測所(旧高田測候所)の雪に関する記録(1923年〜2020年)の抜粋を公表していますが、それによると1923年〜2020年の最深積雪の過去平均は148㎝です。
地球温暖化の影響などで、近年では上越高田の積雪量は減少傾向にあるものの、平均値から考えても豪雪地帯であることには間違いありません。
国土交通省が公表している雪に関する記録の抜粋は以下を参照してください。
https://www.hrr.mlit.go.jp/takada//wp-content/uploads/2021/11/e897b8ee808528b8b06492a6037fe16a.pdf
わたしも経験がありますが、雪かきってホントにつらいんです。
時間がかかるし、身体中が筋肉痛で大変なことになります。それが何日も続くことを考えたら!ホントに大変なんです!
わたしも現在、冬の積雪がある地域に暮らしているので、雪が降るたびに「お願い!これ以上積もらないで!」と祈るような気持ちで窓の外を眺めています。
まとめ
今回の記事では、上越高田の雁木通りを中心にご紹介しました。
上越高田は、夏暑く、冬は雪が多いという環境ですが、城下町の面影が残る街並みを心ゆくまで散策することができます。今回わたしが訪れたのは夏でしたが、しんしんと雪降り積もる雁木通りもきっと風情があって、しっとりといい雰囲気なのだろうなと想像を膨らませてしまいました。
みなさんも一度、上越高田を訪れ、歴史ある街並みを散策されてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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